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新宅 由佳さん
兵庫医科大学6年生
『駆け引きの競技で勝つうれしさ』
Q.兵庫医科大学陸上競技部の活動を聞かせてください
新宅さん(以下、S):火曜日は大学近くの河川敷で、金曜日は尼崎市の陸上競技場で練習しています。競技大会に出場する選手と、〝ジョグ部〞という気軽にジョギングをするメンバーとがあるのが特徴ですね。医療系学部の学生による大会などに年3〜4回出場しています。
Q.陸上をはじめたきっかけは?
S:きっかけは小学2年生のときの学校マラソン大会。1・2年生グループで1 年生に負けてしまって2 位になったんです。友達のお母さんに「あの子は陸上やってるらしいよ」って教えてもらって、くやしくて私も陸上クラブに通いはじめました。今は中距離選手として800mを中心に、試合によっては400mにも出たりしています。陸上人生は長くて、短距離、ハードル、駅伝などいろいろしてきましたけど、跳躍とか投てき系はせずに〝走り専門〞です。
Q.どんなお医者さんを目指していますか?
S:私、田舎出身なんです。人が減っていく田舎の地域で、人や街を助ける仕事をしたいと昔から思っていました。なので、医者の足りない地元に帰って恩返しをしたいです。そこで、全身なんでも診れるドクターになりたいと思っています! 今の病院は、ある科で診てもらっていても違う症状を訴えると、すぐ別の科にまわされてしまいます。専門性に分かれすぎて、患者さんの訴えを聞けない状況に「なんか違う」という疑問を持っていて…… 医師不足の地方ではそんなことできないですから。ただ、このごろは最先端の研究にも興味があって、悩み中ですね(笑)
Q.部活との両立についてお聞かせください
S:医学を優先はしてますけど、部活へ入れば気持ちを切り換えるって感じです。中学のとき先輩が「文武両道」と書いて教室に貼り出してるのをみて、とても気に入って。それからは「私もそうしていこう!!」と思い続けています。
Q.うれしかった思い出は?
S:西日本医科学生総合体育大会という大きな大会の800mで、3年と4年の2年連続優勝したことですね。ラスト200mからスパートかけて、最後の直線で抜き返してのゴールは最高ですよ! 去年は3着だったので今年また狙います! 駆け引きの競技なので、そこで勝つというのはとてもうれしいですね。
Q.目標や夢はなんですか
S:個人としては6年生が陸上競技人生の最後なので、悔いの残らないようにやりきりたいです。チームとしては、女性部員を増やしてリレーを楽しみたいですし、後輩たちにもそれを残していきたい。4×400mのマイルリレーってめちゃくちゃおもしろいんですよ! 去年ようやく人数が揃ったので、マイルリレーに出場して入賞したいです。
Q.私たちのココが自慢!
S:何よりもアットホームなところです! 医科大学だから6年制なので、より長くて深い関係になれます。私も経験しましたが、3年生が部長になるんですけど、実はその後の方が長い(笑) すると学年の敷居が自然となくなってしまいまして(笑) いつも『部飯(ブメシ)』(※ 練習終わりに部員で行く食事会)に行きます!